火曜ドラマ（2024年 秋）内容や感想

同名のタイトルの小説が原案だった前作から9年ぶりに帰ってきた「民王」。

今回は、総理の「心と身体が入れ替わる」という設定はそのままだけど、入れ替わるのは息子から全国民に変更されていて、作りもそれぞれの回が単独する短編に。総理の脇を固めるメンバーが、菅田将暉や高橋一生から若い2人にチェンジしたので、演技力的には毎回目先を変えるのはあっているかも。その分、前回よりも軽い感じで、ストーリー的にはちょっぴり物足りなさも。

原作のないオリジナルストーリーの刑事ドラマ。

相棒の元相棒（反町隆史）がさらに若い相棒（杉野遥亮）とタッグを組んだ刑事ドラマ。とはいっても、何シーズンも続く相棒のような洗練された感じは感じられず、あえて悪く言うと流れにちょっとアラもちらほら。

ただ、その軽快なテンポがドラマの雰囲気や流れと相性よし。重ぐるしいテーマなのに重すぎなかったり、目まぐるしく変わる展開にもハマりますね。

なお、1話ごとのストーリーは、訳あり仲間たちがそれぞれ絡む話で、相棒みたいに続編ができるならその後が心配だけど、1シーズン目ならむしろ好印象。

また、反町隆史の役柄は、人情深い昭和刑事というよりは目的のためなら手段を選ばない型破りな刑事といった感じだし、全体的にクサいセリフもちりばめられているので、好き嫌い分かれそうだけど、刑事版GTOという見方も○？

原作のないオリジナルのラブコメドラマ。

クズに逃げられたと思ったら実はクズっぽい男に救われた主人公。玉森君の役は、クズというより心に闇を抱えていそうな実はいいやつっぽいのは予想通りなので、クズっぽくてもかっこいい胸キュン待ちのファンには期待通りか？

それに対して奈緒の役は真面目（というよりせわしない）で、役柄的にもストーリー的にも今のところは定番すぎる流れ。しかも最初の逃げた彼氏はさすがに用無しになっていそうなので、これからは、本当のクズは誰なのか？そして、振り上げた拳をどこにもっていくのか？だけが楽しみかな。

原作は、伊与原新による同タイトルの小説。

もちろんドラマなので、少々テンポの違いは感じるものの、今のところ原作にほぼ忠実なドラマ。派手な展開はないものの、ドラマとしてはじっくりと落ち着いて見られる雰囲気も相性いいですね。

また、定時制ならではの色々な立場の登場人物がいることに加え、学び、力を合わせ、大きな目標に向かうという展開が、今が青春の人にもかつて青春を過ごした人にも受け入れられやすい展開か？丁寧な作りだけじゃなく、見る人によって色々な視点で楽しめそうなのも魅力的なドラマですね。

原作のないオリジナル脚本のドラマ。

死神のラブストーリーということで、ファンタジー要素たっぷりなドラマかと思ったら？全くそんなことはなく、むしろ現実的な展開。見た目や映像的にもそれらしい点はなく、すんなり受け入れられやすい設定です。

また、死神らしさが一番現れているのは、死期がわかることくらい？人を愛したことがなく人との接し方がわからないという点も、闇を抱えたキャラに近い物を感じ、違和感なく見られますね。

原作のないオリジナルストーリーのドラマ。

そのタイトルやイントロから、かなりのドロドロな展開を予想したものの、意外に軽快さやエモさも感じさせる第一印象。

初恋の淡い感じの映像のためなのか、それとも30分ドラマならではの早い展開のためなのか、幸か不幸か、前半は思ったよりも重苦しい感じを受けずに見られましたね。